脆弱性診断で重要なクロールとは

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脆弱性診断で重要なクロールとは

脆弱性診断にクロールデータが必要になる場合がある

脆弱性診断にクロールデータが必要になる場合がある

脆弱性診断はWEBサイトやWEBアプリケーションの安全を確保するために行うものです。
脆弱性を悪用されないために、定期的に実施し、セキュリティを強化していくことが大切ですが、脆弱性診断を依頼する上で知っておきたい言葉の一つに「クロール」があります。
普段は使わない言葉ですが、クロールは脆弱性診断の対象となるURLやPOST、GETなどのパラメーターを登録し、その情報をもとに検査を行います。
また、脆弱性診断をしたいWEBアプリは、診断の対象となるものの正常動作を記録したクロールデータの作成が必要です。
多くのツールでは、ブラウザのプロキシ設定を変更し、プロキシサーバーを経由してWEBアプリにアクセスしますが、その際にHTTP通信が発生するものをプロキシサーバー側に記録したものが、クロールデータとなります。

正しいデータが必要

正しいデータが必要

クロールデータにはHTTPリクエストとレスポンスデータが入っており、HTTPリクエストを使って送信した時に、GETやPOSTのパラメーター値を検査データに差し替えます。
送信リクエストは、クロール時に記録した情報です。
レスポンスデータを解析した時に、クロール時に受け取ったデータと異なる場合は、さらに詳しく調べて、脆弱性を調べていきます。
正しいクロールデータを作成できれば脆弱性診断の精度は格段に上がります。
そのため、脆弱性診断を行う際はWEBアプリを理解している人がデータを作るのが一番良い方法です。
逆に、正確さに欠けたデータを使うと、診断の精度が下がり、本当に知るべきことがわからなくなってしまいます。
手間のかからない自動で行えるものも存在しますが、時間がかかり、精度が落ちてしまうため、できるだけ自動のクロール機能は使わないようにしましょう。
検査の精度が落ちると弱点に気がつかず、サイバー攻撃などから守れずに大きな被害に遭う恐れがあります。
セキュリティ対策は専門知識が必要になるため、わからなければ専門家や専門業者に相談をしましょう。 トラブルが発生する前にしっかりと対策しておくことが重要です。